こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会は子供の考える力を伸ばしてくれる通信教材として、教育ママ・パパの中では名の知れた教材です。
それではどっちを選べば良いの?そんな疑問にお答えすべく実際に子供が両者を使った事がある我が家が違いをお伝えします!
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会を比較検証
SNS界隈では、こどもちゃれんじ思考力特化コースもZ会もどちらも難しいと言われている教材です。どちらもハイレベルな教材に間違いはなさそうですが、どう違うのでしょうか。
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会を比較検証してみましょう。
年中さんのこどもちゃれんじ総合コースのレビュー記事↓
教材、ワークの量
- 思考力ぐんぐんワーク(毎月32課題)
- キッズワーク(毎月30課題)
- 考える遊びセット(年8回)
- 添削問題(年3回)
- 特別教材(年6回)
- エデュトイ(知育玩具)(年1回=かきじゅんナビのみ)
- デジタルワーク(毎月90問。アプリ内配信)
- ぺあぜっと(月10回、各2~4ページ)
- かんがえるちからワーク(月48回)
- ぺあぜっとシート(月1回)
- かんがえるちからワーク デジタルプラス(年5回)
- きいてわくわくえいごパーク(年4回)
- なかよしどけいセット(年1回)
- <副教材>年4回
月のワーク量だけみると、こどもちゃれんじ思考力特化コースは毎月62課題(32+30)とデジタルワーク90問。Z会は月59課題(10+48+1)。
デジタルワーク分も考慮するとこどもちゃれんじ思考力特化コースの方が圧倒的に毎月のワーク量が多い結果になりました。
こどもちゃれんじ思考力特化コースの方が多い
ワーク量は教材、ワークの内容はどう違う?
- こどもちゃれんじ思考力特化コースは、ワークの図形、論理、数量などが特に難しい。とにかく考え抜くべき問題が多い。動画教材では自然、生き物、からだ、生活、社会など幅広く学ぶ事ができる。
- Z会はワーク自体が自然や生活をテーマに出題されており、知的好奇心をくすぐる問題が多い。また、こどもちゃれんじ思考力特化コースよりも表現力を鍛える問題を重要視されている印象。
こどもちゃれんじ思考力特化コース 教材、ワークの内容
こどもちゃれんじ思考力特化コースは既に学習習慣が身に付いた子向け。生活習慣や自然、生き物、社会など動画を使って幅広く学ぶ事ができます。
キッズワーク
こどもちゃれんじ思考力特化コースのワークは基本的に大人が子供の学習をそばで見る必要がありますがキッズワークは1人で解ける問題も多いです。分からない問題はワーク上の方のQRコードを読み込むとアプリで解説動画を見れるようになっています。
学べる分野は論理、数、図形、言語、時計など。ワークには子供が大好きなしまじろう達が登場したり、シールを貼る場面がたくさんあったり。子供がワークに取り組みやすい作りです。
思考力ぐんぐん
思考力ぐんぐんは基本大人がそばについて子供の学習をみる必要があるワークです。つまり、子供が1人で解けないと思われる難易度。問題は良問が多く、じっくり考えないと分からないような問題ばかり。
ワークの下には子供への声のかけ方が紹介されたり、QRコードを読み込むことで考え方のヒント動画を見る事ができ、子供を上手く正解に導いてあげる道筋が用意されています。
このワークを毎月こなしていくと思考力がぐんと伸びる事間違いなしです。
デジタルワーク(しまじろうアプリ)
しまじろうアプリ内のデジタルワークでも紙のワークと同様、問題を解く事ができますが、このアプリ内にある動画の教材からも様々な事を学ぶ事ができます。
例えば、「ふしぎかんさつだいぼうけん/そらのふしぎ」では
- 雲は水の粒で出来ている(雲には乗れない)
- ジェット機が飛ぶ高い場所は空気は薄くて息ができない
- 空気がほとんどないところは暗くなる(宇宙に続く)
- 空の色の変化
- 雲の種類など
を7分の動画でしまじろう達と楽しく学ぶ事ができます。「だってねんちょうさんだもん/みだしなみ」では身だしなみを整えることを学べます。
他にもひらがなを学べる動画、時計の読み方、英語動画、お友達との関わり方などもしまじろうアプリ内で視聴できます。
また、こどもちゃれんじ受講者なら無料で使える「こどもちゃれんじTV」の中ではたくさんの英語動画や水族館や動物園などの裏側(おうちで習い事)など年間400本の動画で広い分野を学べます。
文部科学省の「全国学力・学習状況調査」によると、生活習慣が身についている子どもの学力はそうでない子の学力よりも高い事が示されています。
Z会幼児コース 教材、ワークの内容
Z会の学習は実体験とワークの両輪で「あと伸び力」を育てます。体験学習や生活などの学習で知的好奇心を刺激し、主体的に学ぶ姿勢を育み、幅広い知識もつきます。広い知識や鍛えられた表現力は中学、高校の学習の基盤にもなりそうです。
ぺあぜっと
家でできる体験や実験をする教材です。基本的に週末に大人の人と一緒に取り組む設計となっています。これが月に10回できるのですから、総合的に考える力が育つのも納得です。
「うごくひかりレース」は光の反射を使って遊びながら光の入射角、反射角などを体験しながら学ぶ事ができます。「こはくかん」では寒天を溶かして固める体験、砂糖を加熱したら色が変わることなどが学べます。
どちらも子供1人で挑戦するには難しい内容ですが、大人の人が一緒に取り組むことで学べる内容も広がり楽しく取り組む事ができます。すぐには学力に直結しない内容ですが、広く考える力の土台を作ってくれそうです。
かんがえるちからワーク
基本的に子供が1人で取り組む自習用ワーク教材です。言葉や数、時計など小学校に向けて学力の基礎を作る問題や思考力を養う問題、自然・生活など範囲を広く学びバランス良く基礎学力を養います。
Z会のワークは「おしろまでのみち」の様に、自分の発想を自由に書く問題があります。このように自分が思っていることを実際に紙に書く問題をこなしていくことで子供の表現力を育てる事ができます。
ぺあぜっとシート
ぺあぜっとシートは月に一度提出する添削問題です。このシートにはその月に学習した内容、もしくは日常の体験から選んで記入していきます。子供には自分が感じた事を話してもらい、絵を書いてもらいます。ここでも子供の表現する力を養う事ができます。
ぺあぜっとシートは先生とのお手紙のようなもの。毎月、自分が書いた絵に先生がお返事をくれるとなると嬉しくて頑張って書いちゃいますね。
2022年の大学入学共通テストではこれまで以上に「思考力・判断力・表現力」が問われる問題が出題されていました。これは「思考力・判断力・表現力」を持った人材をこれからの社会が求めていることを表しています。
現中1生が高3になる2020(平成32)年から、大学入試センター試験を「大学入学希望者学力評価テスト」に変える方向で検討が進んでいます。もちろん、変わるのは名称だけではありません。知識や技能を中心に問われていた入試から、「思考力・判断力・表現力」を問う入試に変わっていきます。「正解」のないこれからの社会を生き抜いていくためには、豊富な知識や技能を持っているだけでなく、それらを活用しながら、主体的に課題を発見し、解決策を見つけ出していくことができなくてはなりません。その力の中心になるのが「思考力・判断力・表現力」です。そうした力を大学でもしっかり育成していくために、その入り口である大学入試でも問う、という流れになっているのです。
新しい大学入試で求められるのは「思考力・判断力・表現力」。早くて5年後、小中学生は準備を!
Z会幼児コース
教材、ワークの難易度
ワークの難易度は全体的にはこどもちゃれんじ思考力特化コースがZ会のワークよりも難しいです。
こどもちゃれんじ思考力特化コース > Z会
実際に問題を比べてみましょう。
Z会のワークとこどもちゃれんじ思考力特化コースのキッズワークでは少しだけ思考力特化コースが難しい印象。思考力特化コースの数の学習では「合わせていくつ?」のような引き算に通じる問題も出てきます。さらに、思考力ぐんぐんワークでは、もっと難しい問題がたくさん!大人でも少し考え込む問題もあります。
ただし、表現力を養う問題に関してはZ会の問題の方が充実している印象。ぺあぜっとシートが毎月提出になっている所からもZ会が表現力の向上を重視している事が分かります。
料金の違いは?
料金の違いを月払いと12ヶ月一括払いで比べてみましょう。
こどもちゃれんじ 思考力特化コース | Z会 | |
---|---|---|
年少 | 2,780円 | 2,090円 |
年中 | 2,980円 | 2,640円 |
年長 | 2,980円 | 2,860円 |
こどもちゃれんじ 思考力特化コース | Z会 | |
---|---|---|
年少 | 2,280円 | 1,870円 |
年中 | 2,480円 | 2,244円 |
年長 | 2,480円 | 2,431円 |
Z会の方が価格は抑えられますが、年長さんになるとほとんど価格差は感じなくなります。最低受講期間はこどもちゃれんじは2ヶ月、Z会は1ヶ月です。
遊びやエデュトイはどう?
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会、どちらもエデュトイ(知育玩具)は少なめ。年に1つだけ届きます。年長さんのエデュトイはこどもちゃれんじ思考力特化コースは「かきじゅんナビ」、Z会は「なかよしとけいセット」です。どちらも学年に合わせてしっかり学んでおきたい内容を抑えています。
また、遊びながら学べるセットとして両者とも「かんじポスター・せかいちずポスター(こどもちゃれんじ思考力特化コース)」や「どうさかるた(Z会)」などが年に数回届きます。
学べる遊びやエデュトイはどちらも年に数回届く
また、Z会幼児コースのぺあぜっとの中には工作の要素があります。おもちゃが届くのではなくおもちゃは自分で作って遊ぶ。Z会幼児コース
こどもちゃれんじ思考力特化コースがオススメなのはこんな人!
こどもちゃれんじ思考力特化コースは、問題の難易度は高く、圧倒的に問題量も多い。また、動画教材も含めると自然科学、体の不思議、生物、生活習慣、マナー、社会などとても広い範囲を学ぶ事ができます。
一方、学習習慣がしっかり身に付いていないと難しすぎて挫折してしまう可能性も。
こどもちゃれんじ思考力特化コースがオススメなのはこんな人です↓
- 学習習慣がついている
- 大人が子供の学習をみる時間を取れる
- 考える力をトコトン付けたい
- 生活習慣など広い範囲も学習したい
- タブレット学習も取り入れてどこでも学習できる環境を作りたい
- しまじろうが好き
こどもちゃれんじ思考力特化コースのデメリット
こどもちゃれんじ思考力特化コースのデメリットは
- 問題が難しすぎて挫折してしまう子もいる
- 問題の量が多くて全部できない事もある
- 大人が子供の学習に付き合う必要がある
1,2は学習習慣がしっかりついていればクリアできそうです。こどもちゃれんじ思考力特化コースは、まずはこどもちゃれんじ総合コースでしっかり学習習慣をつけてから取り組む事を勧めています。
しかし、難しく、問題の量も多いこどもちゃれんじ思考力特化コースを毎月こなしていけばとんでもない思考力が身につきそうです。
こどもちゃれんじ思考力特化コースのメリット
こどもちゃれんじ思考力特化コースのメリットは
- 考える力がぐんと伸びる
- デジタルワークで場所を気にせず問題に取り組める
- 動画教材で幅広い分野の学習ができる
- 病院の待ち時間などに動画教材を利用できて便利
- しまじろうと一緒に学べる
こどもちゃれんじ思考力特化コースの問題は幼児通信教育の中でトップクラスに難しいです。実際にこどもちゃれんじ
2~4はしまじろうアプリやこどもちゃれんじTVなどタブレットで利用できるアプリです。これはかなり使い勝手が良い。携帯は大体いつも持っているので、どこでも利用可能。とても便利で重宝しています。
Z会幼児コースがオススメなのはこんな人!
Z会幼児コースはワークの中で知的好奇心をくすぐるような問題も多く、自然科学や生活に関しても学ぶ事ができます。大人と一緒に取り組む「ぺあぜっと」は一緒に実験をするようで楽しい内容です。
Z会幼児コースがオススメなのはこんな人です↓
- 週末に大人が子供の学習を見る時間を取れる
- ある程度の学習習慣が身に付いている
- 知的好奇心を刺激しながら思考力も伸ばしたい
- 自然科学や生活など幅広い分野についてしっかり学習したい
- 工作や体験型の学習が好き
- 幼児期からしっかりと表現力を伸ばしたい
Z会幼児コースのデメリット
知的好奇心を刺激しながら思考力も高めてくれるZ会幼児コースですが、実はデメリットもあります。
Z会幼児コースのデメリットは
- オプション教材が少ない
- 大人が子供の学習に付き合う必要がある
「オプション教材」とは、プラスで申し込める教材のこと。Z会で追加できるオプション教材はプログラミングのみ。一方こどもちゃれんじ思考力特化コースで追加できるオプション教材は「こどもちゃれんじEnglish」「サイエンス」「プログラミング」「知育プラス(ワーク)」「読み聞かせ」「ダンス」など選べるコースがたくさん!
「大人が子供の学習に付き合う必要がある」はこどもちゃれんじ思考力特化コースと同じですが、Z会幼児コースの場合は単純に問題に付き合うだけではありません。一緒に工作したり、遊んだりとまとまった時間が必要です。しかし、その反面、親子の会話が生まれるメリットもあります。
Z会幼児コースのメリット
Z会幼児コースのメリットは
- 知的好奇心を刺激し、学ぶ楽しさと思考力を育てる良いとこ取り!
- 実体験を通して学習できる、遊びは自分で作るなど工作の要素あり
- 身の回りで体験できる自然・科学などを取り入れながら学習
- 幼児期から表現力を伸ばす事ができる
Z会幼児コースは学ぶ楽しさを感じながら学習を進めていける教材です。学習のテーマも身の回りのことを上手く取り入れて問題が作られているので子供の知的好奇心を刺激してくれます。
Z会幼児コース
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会 両方試したうちの娘の感想は?
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会幼児コース、両方試したうちの娘に「どっちがおもしろい?」と感想を聞いたところ
どっちもおもしろい!
との回答。
参考にならないので娘が取り組んでいた様子から親の私が感じたことを紹介します。
- こどもちゃれんじ思考力特化コースのワークについて :
シールなどの要素もあり、基本的に自分から取り組んでくれますが、難しい問題が続くとやる気が落ちる。「今日はやらないの?」と声をかける事もあった。 - Z会幼児コース かんがえるちからワークについて :
特に表現問題が楽しそう。お絵かきの要素はこどもちゃれんじ思考力特化コースにはないので特にお気に入り。しかし、お絵かきに熱が入りすぎて先に進まず。ワークは全体的に楽しんでいました。 - こどもちゃれんじ デジタルワークについて :
Z会の絵を描く問題の次にお気に入り。全部の問題を解いてしまった後は解く問題がなくなり、過去に解いた問題を再び解くほどです。月90問と問題数も多く確実に思考力は育つ。 - ぺあぜっとについて :
ママが大好きな娘は楽しく取り組んでいました。本人は勉強しているという感覚はなく、工作して遊んでいる感じ。体験学習になるのでかなり良い。しかし、大人の時間確保が必要。
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会の比較 まとめ
こどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会幼児コースはどちらも先取り学習ではなく、子供の基礎学力を育ててくれる良教材です。どちらも大人が子供の学習を見る時間の確保が必要ですが、質の高い学習ができます。
思考力をトコトン鍛えることができる。特に図形が論理の問題に強い。動画教材を使って自然、生き物、からだ、生活、社会など幅広い学習ができる。問題は良問が多く、難易度は幼児通信教材ではトップクラスに高い。デジタルワークのコンテンツも充実。
知的好奇心をくすぐりながら思考力も鍛える事ができる良いとこ取りの教材。身の回りで体験できる自然・科学などを取り入れながら学習できる。工作の要素もあり、楽しみながら学習できる。幼児期からの表現力を伸ばしたいならZ会。
どちらも選びたいほど本当に素晴らしい教材です。実際にSNS上ではこどもちゃれんじ思考力特化コースとZ会幼児コースを併用受講している方がたくさんいます。
共働きの我が家は同時受講しても子供の学習を見る時間を十分に取れないので、娘が好きなしまじろうがついているこどもちゃれんじを選んで受講しています。
どちらが子供にあうのか、是非無料教材を試して比較してみてください。